2021年7月の記事一覧
6年生と1年生 ペア学習の意義 7/5
今年度、1年生は4時間水泳を行い、かなり水に慣れてきました。しかし、恐怖心からか、どうしても力が入ってしまい、浮くことができません。そこで、6年生にお願いして、いっしょに入ってもらうことにしました。ビート板を使った「ラッコ浮き」では、6年生がそっと背中を支えてくれました。1年生は安心し、少しずつ6年生の手のひらに体重をあずけ、力を抜き、浮くことができました。その後、ひっくり返って、顔を出した「けのび」も6年生に支えてもらいながらできました。
15分間という短い時間のペア学習でした。6年生は大プールに戻っていき、平泳ぎの練習を始めました。小プールに残った1年生は、それまでとはうって変わって、寒さや恐怖心もなくなり、ビート板を用いた顔を上げた「けのび」や「けのびばた足」を、所狭しと始めました。
昨年度の柚野地区成人式実行委員会で、20歳の方が「8年前ペアだったあの時の1年生からメッセージをもらえたら嬉しい」と意見を言いました。脈々と受けつがれているペアのつながりが、今年もしっかりとできはじめています。6年生の存在が、1年生にとってどれほど大きいかがわかる授業でした。
平泳ぎの泳ぎ方
ポイント1 キック(足)
キックは苦戦する子供が多いです。その理由は、平泳ぎのキックには、[足首を曲げる動作]があるからです。
他の泳ぎは足首を伸ばし、足のこうで水をけり、すいしん力をえるのに対し、平泳ぎは足首を曲げ、足のうらで水をけった後にはさむことですいしん力を得ます。
子供にとって、足首を曲げる動作や、水をはさみすいしん力を得る動作は、初めての動きになるため、頭では理解していても、体で表現することはむずかしいのです。そこで、足首を曲げるコツを紹介します。
①ペンギン歩きで[足の指を開く]
指を開くことで、足首を曲げやすくなります。
また、自分の目で確かめることで足首を曲げる動作を覚えます。
②ひざを曲げた時に指を開く ③足首を曲げたまま足を開く ④曲げた足首をのばしながら水をはさみ、足をのばす
雨が降った日は、体育館での練習も考えられます。
スクワットをして足首をやわらかくする。曲げて立つ。→ すもうのしこの姿勢をとって背中をのばす。→ねころびながら、足首を曲げる練習をする。
ポイント2 プル(手)動作
次に【プル(手)動作】です。プル(手)動作は、大きくかくと体がしずみます。できるだけ体をのばし、むねの前で小さな円をかくように手を動かします。
①手をまっすぐ伸ばす ②手のひらで水をかきながら手を開く ③ 小さな円をかくように水をはさみながら、
ひじとひじをよせて呼吸をし、①に戻る
ポイント3 タイミング
最後に【タイミング】です。プル動作と、キック動作を合わせていきます。
プル → キック → 身体を伸ばすタイミングで合わせていきましょう。
【プル(手)動作】⇒【キック(足)動作】、そして身体を伸ばし水平姿勢を作ることで完成です。
クロールの泳ぎ方といきつぎ
1.まずは水に慣れましょう。
泳ぎが苦手な子は、少し水に対して恐怖心があります。まずは、その恐怖心を取りのいてあげます。
なれてきたら、3秒~5秒ていど、顔を水につけられるようにします。
また、顔がつけられるようになれば、頭までもぐれるように練習しましょう。
できることが増えると自信が付き、不安が取りのぞけます。
プールのかべに1m間隔の印をつけ、全員が同じ方向に泳ぐようにします。
低学年もチャレンジしたビート板を用いた「ラッコうき」に挑戦しています。
2.正しく浮く姿勢
水になれ、もぐれるようになれば、次はうく姿勢です。泳ぎの全てに、うく姿勢(ふしうき)はすごく大切です。
浮くときのポイント
体が真っ直ぐになるように、手はのばし、頭を入れること。 頭が出ると腰が下がってしまい正しくうけなくなります。
また、息を止めると身体に力が入るので、鼻からブクブクと息をはきましょう。
3.すいしん力のあるキック
浮くことができれば、次はキックの練習をします。
キックのポイント
ひざを少し曲げ、太ももからキックをします。足の甲で水をけれるように、両足の親指が触れる程度に足を動か
します。ビート板を持つとこしが下がりやすくなるので、ふしうきの姿勢で行いましょう。
4.正しい手の動作
キックができるようになれば、手の練習をします。手で水を押すことで、さらにすいしん力を生むことができます。
手の動作のポイント
手の平だけで水をかこうとすると、ひじが曲がってしまうので、うで全体で水を押すイメージで動かしましょう。
急いで手を動かすと、タイミングがずれてすいしん力がなくなるので、なれるまでは手を頭の前でそろえてから、
かくようにしましょう。
5.呼吸のタイミング まとめ
手を回せたら、最後は呼吸です。呼吸ができれば、クロールの完成です。
呼吸のポイント
呼吸する方の手が太ももをさわったタイミングで顔を横に向けます。
口をあけてしっかりと息をはくことで、息がすいやすくなります。
呼吸するときに伸ばしている手が下がると、こしがしずみ、すいしん力のないクロールになってしまいます。
あわてずに手がそろってから、水をかくことを意識しましょう。