柚野の産業を知ろう 柚野の産業のこれからについて考えよう
5年生の学びで身に付けたい力 ①~⑩
①概念的な知識の獲得
柚野ではどのような産業が行われているか理解している。
柚野地区の産業と自分の生活の関わりについて理解している。
②自在に活用することが可能な技能の獲得
ウェブサイトから検索ソフトを使って、短い時間でたくさんの情報を収集している。
調査や体験から収集した情報と情報の関係について図や文章でまとめる方法を理解している。
③探究的な学習のよさの理解
柚野地区の産業と自分たちの生活の関わりについての理解は、柚野地区と産業と人口や住民の生活の変化の関係を探
究的に学習してきたことの成果であると気付いている。
④課題の設定
体験や取材で得たテーマの中から調べたいことを選び、自分の課題を設定し、解決に向けて自分にできることを考えて、計画的
に取り組んでいる。
「柚野の産業から未来を見つめる」の学習では、柚野地区の(農業、商業、工業)について興味をもちました。
【農業】柚野地区では様々な農業が行われていると知り、次のような課題を設定しました。
・どうしてお米を作る人が多いのだろう
・柚野の米は、他の地区とどのような違いがあるのだろう
・どのような野菜を作り、どのように販売しているのだろう
・柚野にはどのくらい酪農家がおり、どのようなことをしているのだろう
・柚野にいる牛はどんな生活をしているのだろう。
【商業】調べていく中で、(店が減っている・昔と今の店の数が違う)ことを知り、次のような課題を設定しました。
・柚野にはどのような店があったのだろう。
・昔と今ではどのような違いがあるのだろう。
・昔はどんな店があり、なぜ減ってしまったのだろう
・昔はどんな店があり、いつごろなくなったのだろう
・柚野地区の店は、昔と今でどのような違いがあり、なぜ減ったのだろう
・店が減っている中で続いている店にはどんな工夫があるのだろう
柚野地区では鉄砲のような音が聞こえることから、狩りをしているのではないかと仮説を立て、課題を設定し調べました。
以前柚野山で見たイノシシの足に興味をもち、狩りについて調べ始めました。
・柚野山で狩りは行われているのだろうか。
・どこで、どうして狩りをしているのだろう。
・どうして柚野で狩りをしているのだろう。どんな動物を狩っているのだろう。
・どうして動物たちを捕まえる必要があるのだろう。
・どんな生き物を狩り、その後どうするのだろう
【工業】柚野には様々な工場、8つの工場があると知り、次のような課題を設定しました。
・柚野地区の工場では、それぞれどのようなものを生産しているのだろう。
・なぜ柚野地区に工場がたくさんあるのだろう。
・なぜ柚野に工場をつくり、どんな物を生産しているのだろう。
⑤情報の収集
野地区の発展のために必要な情報について、地域で集めた資料や地域の方に話を聞いて分かったことを情報を分類し収集している。
【農業】
(調べ方)
友達と相談し、クラスでアンケートをとったり、JAに聞きに行ったりして調べています。
柚野の農業について調べるために、地域の方にアンケートをとりました。
(わかったこと)
柚野地区は富士宮の中でも水稲作付面積が広いことやお米の生産量が分かり、他地域や昔と比べようと調べています。
新鮮な野菜を食べ、おいしいと言ってもらいたいという農家の方の思いを知りました。
(さらに追究していること)
他地域の生産量や水稲面積と比べようと考え、調べています。
【商業】
(調べ方)
クラスの友達にアンケートをとったり富士錦酒造を調査したりと課題を解決するための効果的な方法を考え活動しました。
昔、柚野地区にあった店について、本を読んだり友達と情報交換をしたりしながら調べました。
(わかったこと)
昔は店がたくさんあったことが分かりました。
昔の柚野地区にはたくさんの店があり、発展していたことを知りました。
20軒以上もの店が減っていることを知りました。
昔、柚野地区にあった店の数を調べ、店の種類の豊富さやその減少率に驚きました。
昭和中頃から人口が減っていること、昔と比べて店の数が少なくなっていることを知りました。
(さらに追究していること)
昔は身延道と呼ばれる道があり、店の発展と関係があるのではないかと考え、友達と協力して調べています。
江戸時代からある身延道があったからこそ発展していたということを調べて知りました。
どうして店が減ってしまったのか、また、商売を続けている店はなぜ続けているのか、調べています。
店がなくなってしまった理由と人口の推移に関係があるのではないかと予想し、それらの関係性を調べています。
他地区の店と比べても柚野地区が特に減っていると気付き、人口減少が関係しているのではないかと考え、調べ進めています。
昔柚野地区にあった店と現在ある店を比べ、店の数は減少しているが、飲食店の数は増えていると気付きました。そこから、大型スーパーの店舗数や農業従事者の数が関係しているのではないかと予想し、調べています。
友達との報告会の中で、昔と今では店舗数が減少している事を知り、「どうして店は減ってしまったのだろう」」という新たな課題を設定し、調べています。
【狩猟】
(調べ方)
田んぼや畑をイノシシやシカから守るために柚野地区で狩りをしていることを調べました。
柚野山で狩りをしているのか、インターネットを使って調べようと考えましたが、調べることができないと分かり、友達とインタビューに行きました。
(わかったこと)
柚野山でも狩りが行われていることを友達との情報交換で知りました。
イノシシやシカから農作物を守るために柚野山では狩りが行われていることなどを友達と情報交換をしながら調べました。
育てている作物が野生動物によって荒らされてしまうから柚野で狩りがされていることを、友達と情報交換しながら調べました。
動物を狩った後はどう活用するかなど、調べ学習で分かったことをまとめています。
(さらに追究していること)
狩りの方法や狩った後どうするかについて調べていくうちに、狩りをしている人の思いに興味をもち、調べています。
【工業】
(調べ方)
柚野にある工場の中のシャクリー工業に視点をあてました。インターネットで調べたり、昨年度までに調べたことを確認したり友達に情報をもらったりと、様々な方法で調べました。
ニッピコラーゲンについて、インターネットやこれまでの学習、社会科見学に行った弟への聞き取りなど様々な調査方法で調べました。
(わかったこと)
ニッピコラーゲンについて調べ、製品や販売方法等が分かりました。
(さらに追究していること)
今後は、他地域との違いや芝川工場の特徴などについて調べていきます。
⑥整理・分析
収集した情報を取捨選択したり、複数の情報を比較したり関連付けたりしながら解決に向けて考えている。
⑦まとめ・表現
新聞やプレゼンテーション等、複数のまとめ方に取り組み、発表の仕方を工夫して伝えている。
自分の活動を振り返り、自己の成長を自覚し、他の学習や生活に生かしている。
調べたことをプレゼンテーションソフトを使ってまとめ、発表しました。
⑧自己理解・他者理解
活動をとおして、自分の生活と柚野地区の産業について振り返ったり見直したりしようとしている。
友達の実践から、学びのよさを見付け、自身の改善する点を考え、自分の学習に生かそうとしている。
⑨主体性・協働性
自分の設定した課題に対して、どう解決しているか考えながら取り組むと共に、家族、地域の方から話を聞いたり、
友達と意見交換したりしながら課題を解決しようとしている。
柚野地区の稲作について、友達にアンケートを実施したり3年生の時に学習したことを振り返ったりと、課題を解決するためにはどの方法がよいか友達と相談しながら活動しました。
課題を柚野の稲作に変え、調べました。すでに調べ進めていた友達と協力しながら情報交換をし、分かったことを友達とプレゼンテーションソフトを使ってまとめ発表しました。今後は、柚野の生産量や農業従事者について調べていきます。
➉将来展望、社会参画
柚野地区の状況や課題について自分にできることを考え、課題解消に向けて取り組もうとしている。
(今後の取組)
人口の推移とも関連付け、これからどうすれば柚野地区が発展するのか考えています。
今では店の数が減っていることから、人口の変化、特に若い人の数が減っていることが関係していると予想し、どうすれ ばこれからの柚野が発展できるかについて考えています。
人口が減少したことで客や後継ぎがいなくなり店が減ったのではないかと予想し、柚野を今より発展させるためには何ができるか考えています。
狩りをしている方の『柚野の自然や風景の魅力を知ってほしい』という思いを知り、その思いを広めていきたいと考えています。
柚野のためにできることをクラスで考え、10月末から畑でほうれん草・小松菜・大根を育て始めました。JA営農センターの佐野様に御協力いただき、日々成長を見守っています。
2021.3.19