景観まちづくり学習

景観まちづくり学習

興徳寺のサクラの下で【2022.4.8】

柚野小では、毎年、興徳寺の御住職にお願いして、集合写真を撮らせていただいています。

今年は、「お気に入りの風景を絵に描いてみよう(4年)」「見つけた物のクイズを作ろう(2年)」など、景観まちづくり学習と関連付けて、ひと工夫した取組を入れてみました。

(2年生の実践より)

 ヒント1 それは、黄色です。

 ヒント2 大きさは、10センチくらいです。

 ヒント3 あと2週間くらいすると、わたげになります。

 正解は、タンポポです。

ふじのくに美しく品格のある邑づくり(H25) 【2022.3 学校だより】

 

柚野地区は、平成25年度に「ふじのくに美しく品格のある邑づくり」で「静岡県知事顕彰」を受賞しました。

令和4年度、静岡県教育委員会から「景観まちづくり学習推進校」として研究指定を受けました。 

静岡県のホームページでは、景観まちづくり学習を、次のように紹介しています。

 私達が住む静岡県には、日本の象徴として知られる富士山をはじめとした本県固有の美しい景観があり、県民共有の資産となっています。この美しい景観は、もとからある自然の美しさに加え、長い年月をかけ多くの人の熱意や努力により形成されたものです。しかし、一方で、残念ながら、それを損なうような行為も決して少なくありません。その要因の一つとして、景観は身近な暮らしの中に存在するものであり、その良さや大切さに気づいていないこと、あるいは景観を活かしたまちづくり(景観まちづくり)がどのようなものか理解されていないことが考えられます。(中略)景観まちづくり学習は、身近な「景観」を知り、気づき、考え、行動する人づくりにつながるものです。

 

地域の皆様のお力添えを受けながら、子供たちが景観まちづくり学習をとおして、さらに「柚野を愛し柚野に学ぶ」人になるように学校教育を進めていきたいと思います。

柚香学習のねらい

柚香学習では、新学習指導要領に対応して、3観点10視点の子供たちに付けたい力を設定しています。

3観点  

 1:知識・技能  2:思考・判断・表現等  3:主体的に学習に取り組む態度

10視点  

 (1:知識・技能 )

  ①概念的な知識の獲得

  ②自在に活用することが可能な技能の獲得

  ③探究的な学習のよさの理解

 (2:思考・判断・表現)

  ④課題の設定

  ⑤情報の収集

  ⑥整理・分析

  ⑦まとめ・表現

 (3:主体的に学習に取り組む態度)

  ⑧自己理解・他者理解

  ⑨主体性・協働性

  ➉将来展望、社会参画

 

 これらを各学年の発達段階に応じて、目標をさらに具体的に設定し、子供達の「知りたい学びたい」という気持ちをスタート地点として学習を進めていきます。各学年の目標や具体的な学びの姿については、各学年のページをぜひご覧ください。

 

未来のために

わたしたちにできること

災害から守る

公民館まつりで、高瀬幹雄様が台風による災害の写真を展示されました。

4年生を中心に、「柚野の自然」「柚野の水」「森林の働き」について全ての学年が学習をすすめています。

高瀬様の写真を今後の学習に生かしていきたいと思います。

 

柚野の自然

 

  2021.2.25延命寺の前から          柚野中学校運動場入口前の桜

 

 

1年生の学び

学校探検 6/25

6年生の学習の危機管理教室で来校していた消防団の方々の消防車を、見学させていただきました。

学校探検 6/2

 1年生は、5月に2年生と一緒に学校探検をしました。その時に見つけたもので「もっとりしたいこと」を今度は1年生だけで探検しました。柚野小にはあちらこちらに「SN(資質能力)未来レンジャー」のキャラクターがいます。その1つ1つを見つけては、歓喜の声をあげていました。卒業までに、その6つの力を身に付け、伸ばしていってほしいと思います。

 

 

さつまいものつるさし 5/18

 ゆずの会の皆様にお手伝いしていただき、1、2年生がさつまいものつるさしをしました。「つるさし」とは言いますが、「さす」のではなく「ねかしてその上にそっとおふとんのように土をかけてあげる」ということを教わり、1本1本ていねいに植えていきました。子供たちは、秋にたくさん収穫できることを楽しみに、水やりや観察を続けています。

つるを「さす」のではなく、「ねかせて」植えます。なぜでしょうね?

 さつまいもの収穫 10/14

 5月に植えたさつまいもが大きく育ちました。ゆずの会の皆様に教えていただき、1、2年生が収穫しました。

「柚野小学校でまってるよ!」

 柚野保育園の年長さんに柚野小学校を紹介するメッセージを送りました。「生活科では、ホールアースに行くよ!」「学校には図書室や大きなグラウンドがあるよ!」と、それぞれが感じている柚野小ならではの魅力をメッセージカードに書きました。新1年生の入学に楽しみでいっぱいの1年生でした。

 

2年生の学び

柚野のまち探検1 (水道橋、猫沢)   R4/6/17  

    

8:20 公民館        消防団6方面隊第23分団  ちゅうざいじょ(柚野駐在所)    しんゆのばし(新柚野橋)   ポットホール(甌穴(おうけつ)) 

 

   JAゆのしてん(柚野支店) 朝市  柚野商店 ふじみ橋 から 469号線を富士山にむかってあるき、こうさてんとうちゃく。 右はねこざわ、左は柚野小

          

  さらに富士山にむかってすすみ 右に行くとねこざわのこうさてんを 左にまがりました。   ねこざわしんばし(猫沢新橋)につきました。

 

          すこしすすむと なかじまおおはし(中島大橋)につきました。    水のとりいれ口がありました。けいほうのサイレンもありました。

8:50 一休みしながら、ここまででみつけたことをメモしました。(R3空き地 R4川べり) 「ゆずの会」のみなさんが、きれいに草かりをしてくれてあります。

              わだいらはし            つちいわ(土岩)のバスてい。     どうそじん(道祖神) 

   シャクリー工業      だいもん(大門)のバスてい   しょうほうじ(正法寺)入り口         ゆのほいくえん(柚野保育園)    

          

   さんくようすい(3区用水)     柚野のまちがよく見えました。  9:30 1時間15分あるきました。さんじゃじんじゃ(三社神社)とうちゃく。    

 

柚野のまち探検2 (鳥並、下柚野) R4/7/1

 

8:05学校発           ①妙泉寺                                                        ②興徳寺・柚野中

  ③3区用水                         ④安立寺                    ⑤明神山登り口      8:25 ⑥東洋カプセル   ⑦蓮成寺

  

⑧ホールアース付近       8:35 ⑨牛小屋

8:50 ⑩窪尻橋付近(猪窪橋)                ⑪直売所

           ⑫福石神社                                                                      ⑬大鹿窪遺跡

  9:10 ⑭大鹿窪発電所            ⑮養蜂場              ⑯百恵の郷          JA柚野支店       9:40 学校着

 

  

柚野のまち探検3 (大鹿窪、三田、水道橋)   R3/6/22  R4/7/7

 8:15学校発     8:30百恵の郷付近(田畑)  8:45福石神社付近(大鹿窪遺跡)     うらにようがんもあります。

9:00三澤寺付近  9:15水道橋付近(安居山用水路)   9:25ゆのしょうてん    9:45学校着 


柚野のまち探検4 (猫沢、明光台) 

 8:05学校発 ・公民館・駐在所・JA柚野支店 ①ゆのしょうてん   8:35②熊野神社(くまのじんじゃ)  

 

            9:10③明光台手前 石仏(かいこがみ) (しゅうげんどうそじん)                 

9:30④猫石(ねこいし)                 ⑤水門        9:40学校着 

 

えがおのひみつ たんけんたい (公民館、郵便局、柚野商店) R4/9月

   9/6 ゆのこうみんかん        9/15 ゆのゆうびんきょく     9/22 ゆのしょうてん

ゆうびんやさんになって、10/7一年生に手紙を届けよう  10/14お礼の手紙を届けよう

               

 バスに乗って富士宮のまち探検 2020年度 (富士山世界遺産センター)

おりるときはどうするの?   お金はいくらかな?  かんばんがたくさんあるね。富士山世界遺産センター

富士山ってごつごつしているんだ! 頂上から見ると…  高い所から富士宮のまちを見よう。なかよくみんなでパチリ!

2023年度 (入山瀬でごいち図書館)

       11/29バス電車に乗ってまち探検に出かけよう!      1/14教育の日「学んだことをつたえよう」

動くおもちゃを作って、1年生をしょうたいしよう! 2月

 

 

 

 

3年生の学び

柚野ならではの良いところを見つけよう まちの案内人になろう

3年生の学びで身に付けたい力 ①~⑩

①概念的な知識の獲得

 柚野山や芝川などの自然や生物と農業や工業、自分たちの生活が関わり合い、共存していることを理解している。

②自在に活用することが可能な技能の獲得

 課題に合わせて、見学・インタビュー・本など、どのような方法で調べればよいか理解している。調べた情報の中か  

 ら必要な事を選び、まとめる方法を理解している。

③探究的な学習のよさの理解 

 柚野の良いところについて調べていく中で、疑問が深まっていく楽しさや、他教科で学習した働く人々の仕事や思い

 が柚野の良いところにも繋がっていることを理解している。

 ・社会の学習とつなげて考えたりするなど意欲的に取り組みました。

 ・総合的な学習(柚香学習)は、その名のとおり、社会や理科等の学習内容とつなげて、学習をすすめます。

  社会「地域の安全を守る」と、柚香「柚野のじまんを探そう」を関連付けて、様々な施設を見学し、話を伺いました。

     

                 柚野駐在所                  柚野郵便局

    

               柚野公民館                 消防団第22分団

 ④課題の設定 

 学区探検を通じて、気付いたことや感じたことを基にもっと知りたいことを見つけている。

 もっと知りたいことについて、詳しく調べる方法を考え、柚野の良いところとして紹介するために見通しをもって探

 究の計画を立てている。

 まず、子供たちは芝川に興味をもちました。

 ・芝川がどこから流れてくるのか

 ・芝川がいつ、どのようにしてできたのか

 ・芝川は自然にできた川なのか

 ・芝川の水は冷たいのか、きれいなのか

 ・芝川の水がどのくらいきれいなのか

 ・芝川のポットホール、大きな岩

 ・芝川に生息している生き物、ホタル

 

 そして、地域の方の話を伺ったり、芝川を見学したりして課題を設定しました。

 ・芝川の水はどのくらい冷たいのだろう→自身の経験から「5度くらいかな。結構冷たくてきれい。」と予想を立てた。

  ・芝川の水が富士山から流れてきていること→川の水の利用やホタルとの関係

 ・芝川の水は湧き水であること→芝川の水は、田以外にどんなことに使われているのだろう

 ・芝川の水が富士山から流れてきていること→芝川の水は、どれくらいきれいなのだろう

 ・芝川が猪之頭や白糸から流れてきている

  →(地図を見て)どうやってこんなに遠い場所から柚野まで流れてきたのだろう

 

 ・ポットホールはどうやってできたのだろう。芝川にポットホールは何個くらいあるのだろう。

 ・ポットホールはなぜ天然記念物になったのだろう。他にどんなものが天然記念物になっているのだろう。

 ・富士山の噴火と芝川との関係やポットホールはどうやってできたか

  ・柚野橋の看板からポットホールが天然記念物であること→天然記念物に選ばれた理由や他にどんな天然記念物があるか

 ・富士山の噴火や台風等自然の力で今の芝川があるということ→芝川にある大きな岩とポットホール

 

 ・芝川の水とホタルとの関係→ホタルは、どうしたら増えるのか

 ・芝川には魚を釣りに来る人や珍しい鳥の写真を撮りに来る人もいる→芝川にはどのくらい生き物が棲んでいるのだろう

 ・水がきれいな場所にしかホタルが棲めないこと→柚野以外でどんな場所にホタルがたくさん棲んでいるのだろう

 ・芝川には珍しい鳥やホタルが生息しているけれど、その数が昔より減ってしまったこと

  →芝川の水をきれいにするために、できることは何だろう

 芝川で撮影されたカワセミの写真

  →水がきれいだから、他にも珍しい鳥や虫がたくさんいるのだろう」と考え、追究したい課題にしました。

  

⑤情報の収集 

 現地に行ったり、地域の方に話を聞いたりした共通体験を生かし、必要な情報を収集している。

 2学期には、さらに追究をすすめ、

 ・富士錦酒造の歴史や芝川の豊かな水との関係

 ・柚野を盛り上げるために地域の人たちが協力して造ったフジヤマハンターズビール

 ・野山に棲むギフチョウや芝川に棲む魚が昔よりも減っているということ

  ・芝川に棲む魚が生活排水や農薬、外来種など様々な影響を受けていること

  などにも目が向きました。

 

 自然が豊かということも自慢のひとつと考え、高瀬幹雄さん文江さんにガイドをしていただき、柚野山を散策しました。

 

                        ホールアースへの取材 

    高瀬夫妻と柚野山へ    柚野山から見た柚野のまち     動物の足跡発見!    ギフチョウを守る会の活動

 

 柚野山から見た柚野のまちの景色について、もっと知りたいと思った子供たちは、写真家高瀬幹雄さんに「ベストショットの場所」を教えていただきながら、自慢探しを続けました。

子供たちが撮影した写真

 

⑥整理・分析

 取材や調べ学習により集めた情報の中から、必要な情報を取捨選択したり、複数を関連付けたりして、柚野の良いところとして紹介する根拠になるように考えている。

 役割を分担して、自慢したい景色を選んだり、説明を付け加えたりしました。

 ・たくさんの写真の中から、特に自慢したい景色を厳選し、地図と対応させて発表することを考えました。

 ⑦まとめ・表現 

 絵や写真、図やグラフを入れた新聞やパンフレットを作成し、相手に分かりやすく伝えている。

 振り返りをとおして、自己の知識や柚野に対する思いの変容を自覚し、他教科や生活とつなげて考えている。

 ・上流にあるドラブチや台風で流れてきたと言われる岩の形や大きさに驚き、自慢したいと考えていました。

 ・図を使ってみんながルールを守って川をきれいに保つと、川も棲む生物も喜ぶことが伝わるようにまとめました。

 ・山や川を汚さないことが生物のためにできることだと考え、パンフレットの作成に取り組んでいます。

 ・柚野の豊かな自然や水を生かした製品が多くあることに気付き、自慢したいと考えました。

 ・川の水をきれいに保つことやドラブチなどの珍しい岩について紹介したいと考え、まとめに取り組んでいます。

 

⑧自己理解・他者理解

 友達の意見や教師の評価を基に、自分の学びの良さや課題について考えようとしている。

 グループの友達や学級の友達と意見を出し合い、よりよい発表をしようとしている。

 ・グループで協力して川のモニュメントを造り、探検に行って分かった事を分かりやすく紹介しようとまとめています。

 ・より良い「自慢の景色マップ」にしたいとグループの友達と意見を出し合い、めあてをもって活動できました。季節に

  よって変わる景色や柚野ならではの景色を入れながら、マップを作り上げています。

 

⑨主体性・協働性

 自分の見つけた課題に対して、自ら友達と協力して計画したり、家族や地域の方から話を聞いたりして課題を解決しよう

 としている。

  ・グループの友達と疑問を出し合い、家に帰ってからも取材してくるなど意欲的に取り組みました。

 

➉将来展望、社会参画

 調べて分かった柚野の豊かな自然や、他の地域に自慢できるもののために自分たちができることをしようとしている。

 

4年生の学び

芝川、柚野山について調べよう 

柚野の自然や文化について考えよう

4年生の学びで身に付けたい力 ①~⑩

①概念的な知識の獲得

 柚野山や芝川の生物は、互いの特徴を生かし、周りの環境と関わっていることを理解している。

 柚野の文化的施設は地域の人々の願いが込められていると理解している。

 

②自在に活用することが可能な技能の獲得

 柚野山や芝川にすむ生物の状況を捉えるために生物種や生息環境に応じた方法でフィールドワークを実施している。

 柚野の文化的施設の特徴をとらえるために場に応じたフィ-ルドワ-クを実施している。

 

③探究的な学習のよさの理解

 環境と自分達の生活がつながっていることの理解は、柚野山や芝川とそこに生息する生物との関係や文化的施設の特

 徴を探究的に学習してきたことの成果であると気付いている。

 

④課題の設定

 身近な自然や文化的施設から課題を見つけている。

 もっと知りたいことについて、詳しく調べる方法を考え、柚野の自然や文化的施設として紹介するために見通しをもって

 探究の計画を立てている。

 「柚野の自然と文化」の学習では、柚野山と柚野地区の神社に興味をもちました。

 ・柚野山の高さや成り立ち

 ・柚野山に生息する昆虫、動物の種類

 ・神社にあるしめ縄、鳥居、鏡、御神体

 ・神社に祀られている神様

 ・神社の建物の形

 

⑤情報の収集 柚野山 動植物 神社

 現地に行ったり、地域の方に話を聞いたりした共通体験を生かし、必要な情報を多様な方法で蓄積している。

 柚野山見学から次のことに視点を絞り、インタ-ネットや本を使って調査を進めました。

 ・ニホンカモシカ、イノシシ、野生動物のヌタ場、狩猟、

 ・ギフチョウ、アサギマダラ、ヤマビル、カシノナガキクイムシ、バッタ

 ・キノコ、外来植物、薬草

 ・堆積岩、山の成り立ち

     

    

 神社見学から次のことに視点を絞り、インタ-ネットや本を使って調査を進めました。

 ・鳥居 鳥居の色、八咫烏、天井絵の顔料、建物の棟札、土俵、御神木

 ・神社への願い、五穀豊穣

    

   

   

 

 種類、由来、意味、性質、特徴、きまり、願いなどを明らかに3学期の発表会で下学年や保護者の方に伝えました。

 

⑥整理・分析

 課題解決に必要な情報を取捨選択したり、複数を比較したりしながら関連付け、解決に向けて考えている。

 

⑦まとめ・表現

 絵や写真、図やグラフを入れた新聞やパンフレットを作成し、分かりやすく伝えようとしている。

 振り返りをとおして、自己の知識や柚野に対する思いの変容を自覚し、他教科や生活とつなげて考えている。

 

⑧自己理解・他者理解

 友達の意見や教師の評価を基に、自分の学びの良さや課題に気付くことで、それを生かそうとしている。

 グループの友達や学級の友達と意見を出し合い、発表の内容を追加改善するなどよりよい発表をしようとしている。

 

⑨主体性・協働性

 自分の見つけた課題に対して自ら友達と協力して計画したり、家族や地域の方から話を聞いたりして課題を解決しよ

 うとしている。

 

➉将来展望、社会参画

 地域の自然や文化との関わりの中で自分にできることを見つけ、関わりを見直そうとしている。

5年生の学び

柚野の産業を知ろう 柚野の産業のこれからについて考えよう

5年生の学びで身に付けたい力 ①~⑩

①概念的な知識の獲得

 柚野ではどのような産業が行われているか理解している。

 柚野地区の産業と自分の生活の関わりについて理解している。

 

②自在に活用することが可能な技能の獲得

 ウェブサイトから検索ソフトを使って、短い時間でたくさんの情報を収集している。

 調査や体験から収集した情報と情報の関係について図や文章でまとめる方法を理解している。

 

③探究的な学習のよさの理解

 柚野地区の産業と自分たちの生活の関わりについての理解は、柚野地区と産業と人口や住民の生活の変化の関係を探

 究的に学習してきたことの成果であると気付いている。

 

④課題の設定

 体験や取材で得たテーマの中から調べたいことを選び、自分の課題を設定し、解決に向けて自分にできることを考えて、計画的

 に取り組んでいる。

 「柚野の産業から未来を見つめる」の学習では、柚野地区の(農業、商業、工業)について興味をもちました。

【農業】柚野地区では様々な農業が行われていると知り、次のような課題を設定しました。

 ・どうしてお米を作る人が多いのだろう

 ・柚野の米は、他の地区とどのような違いがあるのだろう

 ・どのような野菜を作り、どのように販売しているのだろう

 ・柚野にはどのくらい酪農家がおり、どのようなことをしているのだろう

 ・柚野にいる牛はどんな生活をしているのだろう。

 

【商業】調べていく中で、(店が減っている・昔と今の店の数が違う)ことを知り、次のような課題を設定しました。

 ・柚野にはどのような店があったのだろう。

 ・昔と今ではどのような違いがあるのだろう。

 ・昔はどんな店があり、なぜ減ってしまったのだろう

 ・昔はどんな店があり、いつごろなくなったのだろう

 ・柚野地区の店は、昔と今でどのような違いがあり、なぜ減ったのだろう

 ・店が減っている中で続いている店にはどんな工夫があるのだろう

 

 柚野地区では鉄砲のような音が聞こえることから、狩りをしているのではないかと仮説を立て、課題を設定し調べました。

 以前柚野山で見たイノシシの足に興味をもち、狩りについて調べ始めました。

 ・柚野山で狩りは行われているのだろうか。

 ・どこで、どうして狩りをしているのだろう。

 ・どうして柚野で狩りをしているのだろう。どんな動物を狩っているのだろう。

 ・どうして動物たちを捕まえる必要があるのだろう。

 ・どんな生き物を狩り、その後どうするのだろう

 

【工業】柚野には様々な工場、8つの工場があると知り、次のような課題を設定しました。

 ・柚野地区の工場では、それぞれどのようなものを生産しているのだろう。

 ・なぜ柚野地区に工場がたくさんあるのだろう。

 ・なぜ柚野に工場をつくり、どんな物を生産しているのだろう。

 

⑤情報の収集

 野地区の発展のために必要な情報について、地域で集めた資料や地域の方に話を聞いて分かったことを情報を分類し収集している。

 【農業】

(調べ方)

友達と相談し、クラスでアンケートをとったり、JAに聞きに行ったりして調べています。

柚野の農業について調べるために、地域の方にアンケートをとりました。

 

(わかったこと)

柚野地区は富士宮の中でも水稲作付面積が広いことやお米の生産量が分かり、他地域や昔と比べようと調べています。

新鮮な野菜を食べ、おいしいと言ってもらいたいという農家の方の思いを知りました。

 

(さらに追究していること)

他地域の生産量や水稲面積と比べようと考え、調べています。

 

【商業】

(調べ方)

クラスの友達にアンケートをとったり富士錦酒造を調査したりと課題を解決するための効果的な方法を考え活動しました。

昔、柚野地区にあった店について、本を読んだり友達と情報交換をしたりしながら調べました。

 

(わかったこと)

昔は店がたくさんあったことが分かりました。

昔の柚野地区にはたくさんの店があり、発展していたことを知りました。

20軒以上もの店が減っていることを知りました。

昔、柚野地区にあった店の数を調べ、店の種類の豊富さやその減少率に驚きました。

昭和中頃から人口が減っていること、昔と比べて店の数が少なくなっていることを知りました。

 

(さらに追究していること)

昔は身延道と呼ばれる道があり、店の発展と関係があるのではないかと考え、友達と協力して調べています。

江戸時代からある身延道があったからこそ発展していたということを調べて知りました。

どうして店が減ってしまったのか、また、商売を続けている店はなぜ続けているのか、調べています。

店がなくなってしまった理由と人口の推移に関係があるのではないかと予想し、それらの関係性を調べています。

他地区の店と比べても柚野地区が特に減っていると気付き、人口減少が関係しているのではないかと考え、調べ進めています。

昔柚野地区にあった店と現在ある店を比べ、店の数は減少しているが、飲食店の数は増えていると気付きました。そこから、大型スーパーの店舗数や農業従事者の数が関係しているのではないかと予想し、調べています。

友達との報告会の中で、昔と今では店舗数が減少している事を知り、「どうして店は減ってしまったのだろう」」という新たな課題を設定し、調べています。

  

【狩猟】

(調べ方)

田んぼや畑をイノシシやシカから守るために柚野地区で狩りをしていることを調べました。

柚野山で狩りをしているのか、インターネットを使って調べようと考えましたが、調べることができないと分かり、友達とインタビューに行きました。

 

(わかったこと)

柚野山でも狩りが行われていることを友達との情報交換で知りました。

イノシシやシカから農作物を守るために柚野山では狩りが行われていることなどを友達と情報交換をしながら調べました。

育てている作物が野生動物によって荒らされてしまうから柚野で狩りがされていることを、友達と情報交換しながら調べました。

動物を狩った後はどう活用するかなど、調べ学習で分かったことをまとめています。

 

(さらに追究していること)

狩りの方法や狩った後どうするかについて調べていくうちに、狩りをしている人の思いに興味をもち、調べています。

 

【工業】

(調べ方)

柚野にある工場の中のシャクリー工業に視点をあてました。インターネットで調べたり、昨年度までに調べたことを確認したり友達に情報をもらったりと、様々な方法で調べました。

ニッピコラーゲンについて、インターネットやこれまでの学習、社会科見学に行った弟への聞き取りなど様々な調査方法で調べました。

 

(わかったこと)

ニッピコラーゲンについて調べ、製品や販売方法等が分かりました。

 

(さらに追究していること)

今後は、他地域との違いや芝川工場の特徴などについて調べていきます。

 

⑥整理・分析

 収集した情報を取捨選択したり、複数の情報を比較したり関連付けたりしながら解決に向けて考えている。

 

⑦まとめ・表現

 新聞やプレゼンテーション等、複数のまとめ方に取り組み、発表の仕方を工夫して伝えている。

 自分の活動を振り返り、自己の成長を自覚し、他の学習や生活に生かしている。

  調べたことをプレゼンテーションソフトを使ってまとめ、発表しました。

 

⑧自己理解・他者理解

 活動をとおして、自分の生活と柚野地区の産業について振り返ったり見直したりしようとしている。

 友達の実践から、学びのよさを見付け、自身の改善する点を考え、自分の学習に生かそうとしている。

 

⑨主体性・協働性

 自分の設定した課題に対して、どう解決しているか考えながら取り組むと共に、家族、地域の方から話を聞いたり、

 友達と意見交換したりしながら課題を解決しようとしている。

   柚野地区の稲作について、友達にアンケートを実施したり3年生の時に学習したことを振り返ったりと、課題を解決するためにはどの方法がよいか友達と相談しながら活動しました。

 課題を柚野の稲作に変え、調べました。すでに調べ進めていた友達と協力しながら情報交換をし、分かったことを友達とプレゼンテーションソフトを使ってまとめ発表しました。今後は、柚野の生産量や農業従事者について調べていきます。

 

➉将来展望、社会参画

 柚野地区の状況や課題について自分にできることを考え、課題解消に向けて取り組もうとしている。

 (今後の取組)

 人口の推移とも関連付け、これからどうすれば柚野地区が発展するのか考えています。

 今では店の数が減っていることから、人口の変化、特に若い人の数が減っていることが関係していると予想し、どうすれ ばこれからの柚野が発展できるかについて考えています。

 人口が減少したことで客や後継ぎがいなくなり店が減ったのではないかと予想し、柚野を今より発展させるためには何ができるか考えています。

 狩りをしている方の『柚野の自然や風景の魅力を知ってほしい』という思いを知り、その思いを広めていきたいと考えています。

 

    柚野のためにできることをクラスで考え、10月末から畑でほうれん草・小松菜・大根を育て始めました。JA営農センターの佐野様に御協力いただき、日々成長を見守っています。

2021.3.19

 

6年生の学び

柚野の歴史を学ぼう 今と昔を比べよう 柚野の未来を考えよう

6年生の学びで身に付けたい力 ①~⑩

①概念的な知識の獲得

 柚野の道祖神、神社、遺跡等にはどのような歴史があるのか理解している。

 道祖神や神社、遺跡を守る人々の努力や取組について理解している。

 

②自在に活用することが可能な技能の獲得

 ウェブサイトを検索ソフトを使ったり、地域にインタビューしたりして情報を収集することができる。

 調査や体験から収集した情報と情報の関係について図や文章でまとめる方法を理解している。

 インターネットで情報を集めるだけでなく、実際に柚野地区をまわり、道祖神の特徴等の情報を収集しました。

  同じように神社について調査している友達と情報をもち寄ったことで、さらに深く追究ができています。

  アンケートなどを実施した結果から、人口減少が商店数減少に関連していることを掴みました。

  インターネットなどで情報を集め追究しました。今後は、なぜその地域に多いのかという理由を考え追究していきます。

 地域の方にアンケート調査を行い、昔と今を比較することで、人口減少との関連も明確につかむことができました。

 

③探究的な学習のよさの理解

 柚野地区の歴史と自分たちの生活の関わりについての理解は、柚野地区に住む人々が歴史を守り受け継いできた努力

 と、その歴史を探究的に学習してきたことの成果であると気付いている。

 

④課題の設定

 体験や取材で得たテーマの中から調べたいことを選び、自分の課題を設定し、解決に向けて自分にできることを考え

 て、計画的に取り組んでいる。

(はじまり)

5年生までの学びを振り返り、次のことについて学びを深めたいという思いをもちました。

・道祖神 商店 畜産  

社会の学習や生活体験の中から、次のことに興味をもちました。

・遺跡 神社 道祖神 柚野を含む芝川地区には多くの伝承があること 野の郷土料理には柚子を使ったものが多いこと

自宅近くにある「大鹿窪遺跡」を含め柚野には多くの遺跡があることを知りました。

 

(課題設定)

・道祖神は、どのような場所にたてられたのか。

・柚野には、どんな種類の道祖神があるのか。

・柚野には、どうして道祖神が多いのか。

・柚野の道祖神は何を願ってたてられたのか。

・道祖神はどこにあり、なぜそこにあるのか。

 

・柚野にはどんな遺跡があり、どれほど昔のものなのか。

・柚野では、どのくらい遺跡が発掘されたのか。

 

・猫沢公園だけに溶岩があるのはなぜか。

・柚野には、どんな石がまつられているのだろうか。

 

・柚野の神社には、どのような神がまつられているのか。

 

・地域伝承料理があまり知られていないのはなぜか。

 

・柚野には、昔どのようなお店があったのか。

・柚野地区の店はどうして少なくなっていったのか。

・柚野のお店はどうして減っていったのか。

 

・柚野の畜産業は、どのように成り立っているのか。

 

・なぜ柚野には、寺が多いのか。

 

・なぜ柚子は柚野で有名なのか。

 

課題を追究していく中で、さらなる課題が生まれました。

・道祖神のある場所にはどんな共通点があるのだろうか。

・なぜ道祖神は、今の場所にあるのか。

・どの地域に道祖神が多いのか。

・道祖神のある場所にはどんな特徴があるのか。

・地区によって道祖神の種類の割合にはどのような特徴があるのか。

柚野にある道祖神にはどのような種類のものがあるのか。

・柚野の各地域には、どのような道祖神があるのか。

 

・柚野地区の遺跡からはどのような土器が発掘されたのか。

・柚野地区には、大鹿窪遺跡以外にどのような遺跡があるのか。

 

・柚野山で見られる岩石にはどのような種類があるのか。

・柚野山に転がる岩石は、どのような種類なのか。

 

・柚野地区の各神社に祀られている神は何を守る神なのか。

 

・柚野の郷土料理には、どんな特徴があるのか。

・郷土料理は、現在でも柚野で作られているのか。

 

・柚野の商店数を増やすにはどんな方法があるか。

・なぜ柚野から商店が減少してしまったのか。

・柚野地域に商店を増やすために必要なことは何か。

 

・柚野十寺には、それぞれどのような歴史があるのか。

・それぞれの寺はいつ、なぜ建立されたのか。

・柚野地区で有名な三社は、誰によっていつ建立されたのか。

 

⑤情報の収集

 複数の体験や資料から必要なことを選択し、課題追究に必要な資料を情報交換しながら、収集している。

 

⑥整理・分析

 収集した情報を取捨選択したり、情報の傾向を見付けたり、複数の情報を組み合わせて新しい関係を見出したりしな

 がら解決に向けて考えている。

  地層や岩石のでき方などの理科の学習と関連させながら、どうして堆積岩が多く見られるのかも考え始めています。

 

⑦まとめ・表現

 複数のまとめ方に取り組み、発表の場所や人数に合わせて工夫して分かりやすく伝えている。

 振り返りをとおして、自己の意識や生活の変化に目を向けている。

 

⑧自己理解・他者理解

 自分や友達の実践を振り返り、学びの良さを改善する点を見つけ、自分の学習に生かそうとしている。
 自分とは違う、友達の意見のよさを感じて取り組もうとしている。

 

⑨主体性・協働性

 類似した課題をもった友達と試行錯誤しながら、課題解決に向かって取り組もうとしている。
 自分が設定した課題に向かって主体的に課題解決をし、学びを深めようとしている。

 

➉将来展望、社会参画

 柚野地区の状況を理解しや課題について自分にできることを具体的に考え、課題解消に向けて取り組み、柚野の未来

 について考えている。

 

 ・遺跡という観点から柚野地区を盛り上げるために何ができるのかを考えていきたいという思いをもっています。

 ・柚野地区の遺跡は、今後どのように保存していくべきなのか。

 ・縄文まつりのような遺跡の魅力を発信する方法を考えていきます。

  今後は、柚野に人口や商店が増えるにはどのような対策が有効かを考えていきます。

  ・要因である人口減少と関連付けて自分ができることを今後考えていきます。

 ・柚野地区の商業を発展させていくためには、人口増加が不可欠であると考え、今後は柚野地区の魅力をPRする方策を   考えていきます。