理科の学習

小学3年から中学3年まで

理科の内容構成

小学3年から始まる理科では、様々な自然の事物・現象を対象に学習が行われます。理科の学習を通して

・自然の事物・現象についての理解を図る。

・観察、実験などに関する基本的な技能を身に付ける。

・問題解決の力や自然を愛する心情を養う。

ことを目標としています。この目標を実現するために、2つの内容の区分に整理されています。

 A 物質・エネルギー

 B 生命・地球

 

※教科書のQRコードを読み取ると、学習の参考(さんこう)になる情報(じょうほう)を見ることができます。

https://k-qr.com/0s3

A 物質・エネルギー

エネルギー

柚野小中合同授業研究会 9/15 中学3年理科 ~最強の電池を作ってみよう~

【小中学校合同授業研究会のねらい】

 柚野小学校、柚野中学校では、校舎が隣接している利点を生かして年数回、小中学校の教員全員で合同授業研究を計画し、一つのクラスの授業を参観し研修を行っています。そのために、他の学年は1時間早く下校してもらっています。

 お互いの学校の授業を見て、事後研修では「中学生になってここまで考えられるようにするためには、小学校ではここまで学習を進めておかなくては」とか、「小学生がここまで学んでいるのなら、それを生かして中学校ではこのような授業をしよう」と小中学校の先生みんなで話し合っています。今回は、コロナ禍の緊急事態宣言中の為、オンラインでの授業参観、事後研修となりました。

 

 【小学校とのつながり】※今回関連する部分 朱書き 

エネルギーとは

 小3「風とゴムの力のはたらき」「光と音のせいしつ」「じしゃくのせいしつ」「電気の通り道」

 小4「電気のはたらき」

 小5「ふりこの運動」「電流が作る磁力」

 小6「てこの規則性」「電気の利用」

 中1「力の働き」「光と音」

 中2「電流」「電流と磁界」

 中3「力のつり合いと合成・分解」「運動の規則性」「力学的エネルギー」「エネルギーと物質」

   「自然環境の保全と科学技術の利用」
 

粒子とは 

 小3「物と重さ」

 小4「空気と水の性質」「金属、水、空気と温度」

 小5「物の溶け方」…ものが水にとけるときの様子

 小6「燃焼の仕組み」「水溶液の性質」…ものによって、水へのとけやすさがちがう

 中1「物質のすがた」「水溶液」「状態変化」

 中2「物質の成り立ち」「化学変化」「化学変化と物質の質量」

 中3「水溶液とイオン」「化学変化と電池」「エネルギーと物質」「自然環境の保全と科学技術の利用」

 今日の授業

  電池には2種類の異なる金属と電解質溶液が必要であることを学び、

  金属、電解質溶液をどのように工夫すれば強い電気を流す電池を制作できるかを学ぶ。

  

【自由研究でこの学習につながる研究を児童】

 夏休み自由研究では、この授業につながるような研究をした子供がたくさんいました。柔軟剤、水団子、シフォンケーキ、しょう油など、何かを作ったときに物を混ぜたり水に溶かしたりしました。

 また、6年の清航輝さんは「炭酸飲料で骨は、溶けるのか??」と水溶液について研究しました。

4年望月雄貴さんの「モーターカーを一番速く走らせる方法は何か」や、6年篠原一元さんの「シャープペンの芯で電球作り」などは、電気ということでつながっています。

 中学3年生になったときに、少しでも今年の自由研究のことを思い出して、つなげて考えられると理解もしやすくなると思います。

 

【学習のつながり(系統性)】

Q:今回のように小中学校で学習することはつながっています。全ての教科、学習内容がどのようにつながっているのか、先生方はどのように研修をしているのでしょうか。

A:学習は、文部科学省の学習指導要領に沿って行われています。そこには、前の学年でどこまで学習するかを示しています。先生方は前の学年ではここまで学習しているということを学習指導要領で調べた上で、授業を行っています。柚野小中学校のよさは、先生一人一人の事前研修に加えて、今回のように具体的に様子を情報交換し合えるところにあります。

 

【9年間で身につけたい資質・能力】

Q:学習内容以外にも、大切なことはありますか?

A:はい。学習内容(教えるべき事項)のことを、「コンテンツ」と呼びます。新学習指導要領では、「コンテンツ」だけでなく、「よりよく問題を解決する資質・能力」が大切だと書かれています。それを「コンピテンシー」と言います。柚野小中学校では、9年間で身につけたい資質・能力を6つに絞っています。それが「1.主体性」「2.情報リテラシー」「3.協働性」「4.対話力」「5.メタ認知力」「6.郷土愛」です。今回の合同研修会では、資質能力(コンピテンシー)についても、話し合われました。

B 生命・地球

生命・地球

生命の構造と機能 連続性 環境の関わり

小3

「身の回りの生物」

  小2生活科「めざせ 生きものはかせ」では、つかまえた生きものを飼育することで、すみかやえさ、世話の仕方を学びました。小3では、身の回りの自然を「目、耳、鼻、手」を使って観察します。そのために「虫めがね」の正しい使い方や、草むらに行くときの約束などを学び、観察する力を身に付けていきます。見付けたことを観察カードに記録し、友だちと紹介し合う活動も行います。

 

小4

「人の体のつくりと運動」

「季節と生物」

 小4では、小3で身に付けた観察する力を生かし、春夏秋冬の1年間継続して植物の観察をします。季節の移り変わりを科学的に捉えるために、「温度計」の正しい使い方を学び、水温や気温などを測定します。この学習が、1日の気温の変化や「月や星の動き」の学習につながっていきます。

 

小5

「植物の発芽、成長、結実」

 小5では、まず、花から実ができる様子が同じ時に見られる「アブラナ」を観察します。そして、実(種)がどのように成長し、花を咲かせ実ができるのか「ヘチマ」や「インゲンマメ」などを栽培し、観察を続けることで学んでいきます。植物が生長するために必要な物は何かを見付けるために、「ひなたとひかけ」「水や養分の量」を変えることで確かめていきます。

 

 

「動物の誕生」

 

小6

「人の体のつくりと働き」

「植物の養分と水の通り道」

小6では、小5で学習した植物が成長するために必要な「水、空気、養分」が、植物の体の中をどのように運ばれ、どのように成長に生かされるのかを学びます。そのことが、「人や動物も生長するために必要な物は同じなのだろうか」という学習につながっていきます。

 

「生物と環境」

 

中1

「生物の観察と分類の仕方」

「生物の体の共通点と相違点」

 

中2

「生物と細胞」

「植物の体のつくりと働き」

「動物の体のつくりと働き」

 

中3

「生物の成長と殖え方」

「遺伝の規則性と遺伝子」

「生物の種類の多様性と進化」

「生物と環境」

「自然環境の保全と科学技術」

 

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地球の内部と地表面の変動 大気と水の循環 地球と天体の連動

小3

「太陽と地面の様子」

 

小4

「雨水の行方と地面の様子」

「天気の様子」

「月と星」

 

小5

「流れる水の働きと土地の変化」

「天気の変化」

 

小6

「土地のつくりと変化」

「月と太陽」

 

中1

「身近な地形や地層、岩石の観察」

「地層の重なりと過去の様子」

「火山と地震」

「自然の恵みと火山災害・地震災害」

 

中2

「気象観測」

「天気の変化」

「日本の気象」

「自然の恵みと気象災害」

 

中3

「天体の動きと地球の自転・公転」

「太陽系と恒星」

「生物と環境」

「自然環境の保全と科学技術の利用」

 

 

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自分にじまんできる夏休みの取組

校内自由研究作品展

校舎1階廊下が自由研究展示場に変身!

子供たちは、それぞれ思い思いの自由研究に取り組みました。ご家族の皆様もお力添えいただき、ありがとうございました。どれも素晴らしいものばかりでした。そのがんばりをお互いに認め合う場として、学級での発表会を行いました。

 そして、校舎一階の廊下に全員の作品を展示しました。