A 物質・エネルギー

エネルギー

柚野小中合同授業研究会 9/15 中学3年理科 ~最強の電池を作ってみよう~

【小中学校合同授業研究会のねらい】

 柚野小学校、柚野中学校では、校舎が隣接している利点を生かして年数回、小中学校の教員全員で合同授業研究を計画し、一つのクラスの授業を参観し研修を行っています。そのために、他の学年は1時間早く下校してもらっています。

 お互いの学校の授業を見て、事後研修では「中学生になってここまで考えられるようにするためには、小学校ではここまで学習を進めておかなくては」とか、「小学生がここまで学んでいるのなら、それを生かして中学校ではこのような授業をしよう」と小中学校の先生みんなで話し合っています。今回は、コロナ禍の緊急事態宣言中の為、オンラインでの授業参観、事後研修となりました。

 

 【小学校とのつながり】※今回関連する部分 朱書き 

エネルギーとは

 小3「風とゴムの力のはたらき」「光と音のせいしつ」「じしゃくのせいしつ」「電気の通り道」

 小4「電気のはたらき」

 小5「ふりこの運動」「電流が作る磁力」

 小6「てこの規則性」「電気の利用」

 中1「力の働き」「光と音」

 中2「電流」「電流と磁界」

 中3「力のつり合いと合成・分解」「運動の規則性」「力学的エネルギー」「エネルギーと物質」

   「自然環境の保全と科学技術の利用」
 

粒子とは 

 小3「物と重さ」

 小4「空気と水の性質」「金属、水、空気と温度」

 小5「物の溶け方」…ものが水にとけるときの様子

 小6「燃焼の仕組み」「水溶液の性質」…ものによって、水へのとけやすさがちがう

 中1「物質のすがた」「水溶液」「状態変化」

 中2「物質の成り立ち」「化学変化」「化学変化と物質の質量」

 中3「水溶液とイオン」「化学変化と電池」「エネルギーと物質」「自然環境の保全と科学技術の利用」

 今日の授業

  電池には2種類の異なる金属と電解質溶液が必要であることを学び、

  金属、電解質溶液をどのように工夫すれば強い電気を流す電池を制作できるかを学ぶ。

  

【自由研究でこの学習につながる研究を児童】

 夏休み自由研究では、この授業につながるような研究をした子供がたくさんいました。柔軟剤、水団子、シフォンケーキ、しょう油など、何かを作ったときに物を混ぜたり水に溶かしたりしました。

 また、6年の清航輝さんは「炭酸飲料で骨は、溶けるのか??」と水溶液について研究しました。

4年望月雄貴さんの「モーターカーを一番速く走らせる方法は何か」や、6年篠原一元さんの「シャープペンの芯で電球作り」などは、電気ということでつながっています。

 中学3年生になったときに、少しでも今年の自由研究のことを思い出して、つなげて考えられると理解もしやすくなると思います。

 

【学習のつながり(系統性)】

Q:今回のように小中学校で学習することはつながっています。全ての教科、学習内容がどのようにつながっているのか、先生方はどのように研修をしているのでしょうか。

A:学習は、文部科学省の学習指導要領に沿って行われています。そこには、前の学年でどこまで学習するかを示しています。先生方は前の学年ではここまで学習しているということを学習指導要領で調べた上で、授業を行っています。柚野小中学校のよさは、先生一人一人の事前研修に加えて、今回のように具体的に様子を情報交換し合えるところにあります。

 

【9年間で身につけたい資質・能力】

Q:学習内容以外にも、大切なことはありますか?

A:はい。学習内容(教えるべき事項)のことを、「コンテンツ」と呼びます。新学習指導要領では、「コンテンツ」だけでなく、「よりよく問題を解決する資質・能力」が大切だと書かれています。それを「コンピテンシー」と言います。柚野小中学校では、9年間で身につけたい資質・能力を6つに絞っています。それが「1.主体性」「2.情報リテラシー」「3.協働性」「4.対話力」「5.メタ認知力」「6.郷土愛」です。今回の合同研修会では、資質能力(コンピテンシー)についても、話し合われました。