2024年度
静岡新聞社の國本さんによる取材の仕方講座
総合学習のスキル学習として、静岡新聞社の國本さんをお招きし、取材の仕方講座を実施していただきました。
取材後に記事をまとめる際に意識されていることは主に2つあります。1つ目は事実をきちんと伝えること、2つ目は誰が読むかを想像することです。そのため、取材時には5W1Hをしっかりと聞くようにしているとのことでした。
また、「良い記事は良い取材から生まれる」とおっしゃっていたのも印象的でした。
授業の内容は他己紹介ワークを実施して場の雰囲気を和ませていただいた上で、3年生の昨年度の総合学習の発表をベースに1,2年生による、3年生への囲み取材を実施。
みんな真剣な表情で3年生に取材している姿が印象的でした。
生徒たちの感想は以下の通りです。
○人の話を聞いてメモを取ったり、自分の言葉に直したりする力はとても大切なスキルだと思いますが、これまでそれを学ぶ機会はあまりありませんでした。
そんな中で、新聞記者の方から直接教わる機会を得られたことは、非常に貴重な経験だったと感じています。
これからも、そこで学んだスキルや知識を活かしていきたいと思います。
○私は正確さ、鮮度、珍しさが大切だなと思いました。 取材をする中で会話を楽しむ、疑問はその場で解決させる、メモは早く正確にすることが私にはできないことなので、とてもすごいなと思いました。
この活動を通して取材をするうえでの大切なポイントを知ることができたと思います。
ここで得た学びを糧にこれから一年間の総合学習を進めていって欲しいと思います。
バイオミメティクスから見る生物の観察力
中学1年生の理科の授業で、生物観察の専門家をオンラインで招きして、最新の生物観察研究について話をしてもらいました。
お話のテーマは「バイオミメティクスから見る生物の観察」です。
講師の山本惣大さんは現在高校3年生でありながら、昆虫観察とバイオミメティクスを融合させたプロジェクト「Bugcreation(バグクリエイション)」の発起人です。自身が開発中の観察道具「IBOX」とデジタル昆虫図鑑「MIMIMON」を活用し、自然から学ぶ新しい創造の形を提案しています。
授業を受けた生徒たちの感想は以下の通りです。
〇最初バイオミメティクスというものは「生物から知識を得てそれを商品に活かす」ということだと捉えていました。ですが今回そうたさんからの真剣で真っ直ぐな思いを聞き、バイオミメティクスというものは「生物の構造や疑問を利用し、人間の生活にあるモノやコトに活かす」ものだと学びました。
貴重なお話の中で一番印象に残ったことはミクロ、マクロの話です。全体を見るのか細部を見るのか、その2つを両立することで様々な疑問や特徴を見つけられることを学びました。
私はこれからの生活の中で「疑問を持つこと」を意識していきたいです。日常の中で目にとまったモノを深堀りしようと考えても「あたりまえか」というように諦めてしまうので、単純な疑問をもち、しっかりと一つのことに集中できるようにしたいです。
〇バイオミメティクスという言葉は聞いたことはありましたが、意味を知りませんでした。
でも、今回、身近にもバイオミメティクスが使われていると知り、生物からヒントを得ているのはすごいと思いました。
これから、理科の授業で、今の時代のパソコンを使うだけでなく、図鑑などを利用して、知識を深めて、マクロ:ミクロを使って学びを深められるようにしたいし、教えてもらったことを活かして、観察や実験をしていきたいです。
上記のような感想を持ってくれたことに感謝しつつ、今後の授業でもここで学んだことを大切に授業を実施していこうと思いました。
マウントフジ里山バケーション代表の新谷さんのお話
1,2年生合同の道徳の授業で、マウントフジ里山バケーションの代表の新谷雅徳さんにお越しいただき、生徒たちと対話してもらいました。
新谷雅徳さんは、富士宮市にある「マウントフジ里山バケーション」の代表です。この施設は、エコツーリズムとグランピングを融合させた場所で、富士山の美しい自然環境の中で、持続可能な観光を提供しています。
また、エコツーリズムの分野で長年の経験を持ち、世界各国でエコツーリズム開発支援を行ってきました。その活動が評価され、2018年には環境大臣賞「日本エコツーリズム大賞特別賞」を受賞し、オーストラリアのTraveller誌で「観光で世界を変える31人」に選ばれた方です。
今回の道徳の授業では、新谷さんの生き方をお話してもらった後に、生徒たちと対話を実施しました。
新谷さんのお話に触発されて、多くの生徒たちが新谷さんに自分たちが総合学習で考えているビジネスの提案や相談をしていました。
生徒たちの本気の質問に新谷さんもとても丁寧に答えてくださり、生徒たちの学びが加速しました。
以下が生徒たちの感想となります。
○新谷さんのお話を伺い、これまでいろいろなことに挑戦し、それを成功させてきた新谷さんだからこそ見える特別な景色を、私も少しだけ感じることができた気がしています。
先日のお話では、新谷さんがお仕事に対して強い責任感と深い愛情をお持ちであることを感じました。それを通じて、私がこれから進んでいくビジネスにおいても、それらが大切な要素であることを再認識いたしました。
さらに、何も決まっていなかった私の将来が、新谷さんのお話を聞いて少しずつ明確になってきたように思います。私も新谷さんのように、しっかりとした目標を持ち、それに向けて努力を続けられる人になりたいと強く思いました。
○私達にお話していただきありがとうございました。私は狩宿地区に住んでいて毎日家からテントが見えていました。そんな身近にあった場所に外国人の人達がたくさん来ていることにびっくりしました。
また自分がやりたいと思ったことに向けて、海外へ行ったり、現地の人と協力したり、言語がちがくともその国とふれあって良さを見つけてそこを改善する。そういった行動に移すということが私はかっこいいと思いました。
私は富士山など身近にあるものなので県外などから来た人よりは見てすごいなと思ったことがそんなにないと思います。しかし、自分たちの地域はとても自然豊かだしいいところがたくさんあるので、自分たちからそういったところをたくさん見つけて周りにどんどん発信していきたいです。
また西富士中オリジナルガチャをおいてもいいよと提案していただきとても力強く思いました。
富士宮に興味を持って来ていただいた外国の方たちに一つの思い出としてガチャガチャを持って帰ってもらいたいです。外国の人たちに富士宮の自分たちがおすすめしたいところを興味を持ってもらったり行きたいと思ってもらったりできるように、英語で説明を書いたり富士宮の観光地をたくさん知ってもらうためにマップ形式で作ってみたり、いろんなことを試してみて自分たちの目標に近づけるようにこれから頑張っていきます。
地域の様々な方が学校に関わってくださるおかげで生徒たちは貴重な学びを体験することができております。
多様な経歴を持たれている高根澤さんのお話
2年生のキャリア教育の一環で高根澤さんの生き方について聞かせてもらいました。
高根澤さんは沼津高専を卒業後、東京で就職し、数年間勤務しました。その後、地元に戻り、選挙活動の支援を行いました。
さらに、再度大学に進学して学び直し、地元富士宮の企業の取締役に就任するなど、多彩な経歴を持つ方です。
現在は、害獣たちの被害に対して今まで学んできたことを生かし高根澤さんにしかできないことを実施しています。
その一つに、害獣を駆除した後の毛皮の製品化やデジタル化があります。
高根澤さんからは、中学生からもその部分でのアドバイスが欲しいとの要望があり、中学生に意見を求めている姿が印象的でした。
以下はこの授業を終えての生徒の感想となります。
○授業で学んだことは、自分らしく生きることの大切さです。さまざまな学校や会社に行くことで、多くのことを学び、自分の可能性を探ることができると感じました。この授業を通じて、いろいろな場所に行けば多くのことを学べることを実感しました。
西富士中に来てくださった方々の話を聞くと、多くのことを学ぶためには、さまざまな場所に行き、経験を積むことが重要だとわかりました。高根澤さんも同じようなことをおっしゃっていて、本当に経験が大切だと理解しました。
○今回、高根澤さんの話を聞いて、自分なりの生き方について考えることができました。高根澤さんはチャレンジャーな人だと感じました。なぜなら、友人のために周りが12歳くらい年下の人ばかりで同年代の人が少ないにもかかわらず、再び学校に入ったり、HKSで高い地位にいたにもかかわらず、別の仕事に転職するなど、挑戦を続けているからです。自分はチャレンジャーではないけれど、やりたいことやなりたいものがたくさんあるので、できる限り挑戦していきたいです。また、ハンターにも興味があるので、大人になったら第一種猟銃の免許を取得できるよう勉強したいと思います。
今回の授業を通して生徒たちは「多様な人生の在り方」や「学び続ける事の大切さ」、「運は努力次第」であることについて学んでいたように思います。
様々な大人と出会うことで生徒たちの思考が深くなっていくことがこのような授業を実施していると感じます。
関わってくださる地域のみなさんには感謝しかありません。
ビジコネさんにビジネスのアドバイスをしてもらう
2年生の間遠学習でビジネスコネクトのみなさんに自分たちが考えているビジネスの相談を実施しました。
地域のお年寄りのために何ができるのか考えた結果、自分たちがお年寄りのために動けばよいのではと考え、「レンタル中学生」というビジネスを考えている野田にこさんは、「レンタル中学生」を他の地域でも広げていきたいのですが、どうしたらよいのかという相談をしていました。
ビジネスコネクトさんからは「まずは自分たちの地域でやっていることを確立することが大切である。それが確立してきたら同じことを他の地域でも自分たちがやってみることが大切なのではないか。」という助言をしてくれました。
他にも生徒たちは「サイクリング観光」や「西富士ガチャ」「自然体験学習」について相談をしました。
どのビジネスについても中学生にも分かりやすいような助言をしてくださり、中学生のビジネスが次に進むきっかけとなりました。
生徒たちの本気を本気で受け止めてくれる大人達がいることは生徒たちにとってとても貴重です。
地域のみなさんが協力してくれるありがたさを感じる間遠学習となっております。
亜鉛とハンダでアートを創る
2年生の技術科の授業で板金屋さんを営んでいる鈴木さんにお越しいただき、亜鉛とハンダでもの作りの体験提供をしてもらいました。
各自にもの作りセットを用意してもらったり、作り方について丁寧にアドバイスをしてくださったりしてくださいました。
生徒たちのハンダ付けの技能も上がっていました。
完成した作品は下のようなものでした。
この活動を通して、もの作りの楽しさを味わうと共に、普段使わないものでもこのように生まれ変わる感動を知ることができました。
柚野商店の平野さんからの学び 人とくらしをつむぐ
柚野商店の店主の平野さんから柚野商店の在り方について学びました。
柚野商店は、静岡県富士宮市柚野地区にある唯一の小さな商店です。量り売りで調味料やナッツ類、スパイスなどを提供し、地域で採れた野菜や玄米100%のお団子、信頼できるパン屋さんのパンや和菓子屋さんの和菓子、ジビエ肉など、安心して食べられる食品も取り扱っています。また、お酒やたばこ、アイスやお菓子、雑貨や日用品なども揃えており、地域のニーズに応えています。店舗スタッフは全員柚野地区に縁があり、手作りのお総菜やスイーツも好評です。地域の今を楽しみ、未来を創るお店です。
以下は生徒たちからの感想です。
○地元に唯一あった買い物ができるコンビニが無くなったら困るから自分でやろう!と思って実行までする決断力と行動力に感心した。
売上を維持するためには、前の店のときに来てくれていた地元民が飽きないで来てくれるように商品や告知をし、お客さんの声を聞いて店に活用することが大切で、売上を更に伸ばすには、インターネットを利用して店のことを拡散したりその店での売り商品や独自の量り売り等といった売り方が方法としてあることがわかった。
地元に還元したい。
○自分は近くに柚野商店があったらぜひ行ってみたいと思いました。小さいお店だけど、人との関わりが多く、軽い買い物をするときに便利だと思いました。とても温かい空間で暮らしやすい場所だなと思いました。コミュニケーションができる場所で、出会いの場になっていて行ってみたいと思いました。
柚野商店は地域の中心にあるホッとする場になっていることを生徒たちは気づいていました。西富士地域にも柚野商店のような場所があると良いなと生徒たちがつぶやいていたのが印象的でした。
小田梨恵子さんの生き方を動画に編集しました。
中学2年生の技術科の授業で、動画編集について実施しました。
動画編集する素材は小田梨恵子さんのお話。
小田梨恵子さんは以下のようなキャリアを持たれている方です。
東京・名古屋で22年間過ごし、2018年に地元富士宮市にUターン移住。2019年副業として起業したキャリアアートスマイルを経て、2022年には屋号をエコキャリに変更。同8月に法人化し、株式会社エコキャリへ。自然を基点に人や組織のはたらく・生きるを「まるごと」サポートを掲げ、地域内外をつなぐ活動をしている。
地元では、プロジェクト企画・実施や、SNSを使った情報発信などを行う一般社団法人まるごと富士山/チームロコにて代表を務めている。
このようなキャリアのため、富士宮の様々な中学校で、キャリア教育についての話をしてくれています。
今回はただキャリアの話を聞くのではなく、動画にまとめていくことで、より話の内容を理解できるのではないかという想いから実施しました。
このようなコンセプトでの授業であったため、お話を聞くときに撮影したり、インタビューしたりする生徒たちがいました。
この授業を通しての生徒たちの感想は以下の通りです。
○今回、小田さんの話を聞いて、小田さんの生き方や、ビジネスを成功させる秘訣などを知ることができました。さらに、小田さんの話を撮影し、編集をして、一本の動画にするということを通して、たった30秒の動画を作るだけでも、とても時間と手間がかかるということがわかりました。でも、とても楽しかったです。
○キャリア教育をもっとクリエイティブにするために小田さんの話にあった、株式会社エコキャリのことや将来に活かせる動画編集から、たくさんの気付き、リソースを得れた。公認心理師、社会福祉士、キャリアコンサルタントなどといった資格を利用して個人や組織の悩みを解決したり、メンタルヘルスやキャリア研修などをありのままにつながるつくるという価値観を大切に事業を進めていた。
近い未来に必要とされる動画編集などのスキルを学べる良い機会になった。まずは30秒動画を完成させてみたい。
新しいキャリア教育の授業としてとても充実した時間となりました。
貴重な時間をありがとうございました。
地域社会の「まちづくり」をテーマに活動しているF-designのみなさんによる授業
2年生の道徳の授業で、地域社会の「まちづくり」をテーマに活動しているF-designのみなさんに授業を実施してもらいました。
F-designのみなさんはそれぞれ、本業を持ちながらも休みの日に地域のためにできることを実施している団体です。
今回はF-designから井出さんと川上さんのお話をもとに対話する活動を実施しました。
この授業を受けて生徒たちは以下の感想を持ちました。
○どのようにしたら毎日が楽しく過ごせることを教えていただきありがとうございました。
人生を楽しむのは体験や出会いということで、写真を見ていると、どの写真も楽しそうに見えて本当に体験は必要なんだなと思いました。
出会いについては色んな人と関わることでいろんなことができることも知ることができ、出会いも必要だと思いました。
自分は感想で言ったように人と関わることをしてみようと思いました。
○今回の話を聞いて、自分の軸をしっかり持って生活していきたいと思いました。様々な人に出会い、たくさん体験していきたいです。自分は人前で話すことがあまり得意ではないけど、たくさんの人と出会い、韓国に行く夢を叶えられるように頑張りたいです。ありがとうございました。
「体験✕出逢い」の大切さを生徒たちは実感していました。
この出逢いを大切に日々を過ごして欲しいと思います。
3Dプリンタの使い方講座
本日は、2年生の技術科の授業に、タミヤで働いていた高橋さんをお招きし、3Dプリンタの使い方講座を実施していただきました。
授業では、現在の3Dプリンタの普及状況やメリット・デメリットについて学び、さらに実際に動いている様子も見せていただきました。
授業後の生徒の感想は以下の通りです。
○今回の授業では、3Dプリンターでできることや、作れるものについて学ぶことができました。それだけでなく、技術の進歩についても考える機会になり、最近の機械がどのように発展してきたのか、その能力の向上についても知ることができました。
○もともと3Dプリンターに興味があったので、今回の授業で詳しく知ることができてとても楽しかったです。材料の原価が意外と安いことも驚きでした。知っていたことよりも、知らなかったことのほうが多く、すごく勉強になったと感じました。
この体験を通して生徒たちは新たな視点を持つことができました。
今後の間遠学習にも生かしていってほしいです。