器械運動

鉄棒運動

鉄棒運動

逆上がり              

逆上がりができるようになるには、いくつかのクリアしていくミッション(課題)があります。

 

ポイント①

まず、最初に必要なのは、体をきゅっと小さくする「締め感覚」です。鉄棒が身体から離れていては、足を鉄棒の上に引き上げることができません。腕が伸びきったり、脇が空いたりすると、身体が鉄棒から離れてしまい、思うように足を振り上げたり、回転したりすることができなくなります。この感覚を身に付けるには、「ダンゴムシ→ダンゴムシ足うち」がよいです。10秒がんばったり、何回足うちができるか挑戦したりしましょう。

 

ポイント② 

次に必要なのは、後ろへの「回転感覚」です。片方の足で力強く踏み切り、反対の足を勢いよく振り上げますが、この時、身体は逆さまになっていなければなりません。必死に足を振り上げても頭が後ろに回転せず、逆さまの姿勢をとれないと逆上がりはできません。この感覚を身に付けるには、「足抜き回り」がよいです。鉄棒に足をつけずに、何度も往復できるとよいでしょう。

 

ポイント③ 

足をしっかりと振り上げ、逆さまの姿勢で腰を鉄棒につけることができたら、あとは鉄棒に体重をかけながら頭を起こしてくることで逆上がりのできあがりとなります。ここでは、手首の返しが重要となります。頭を起こしてくるタイミングで「鉄棒をグッと下に押し込むように」「曲げていた腕を伸ばして」などに気をつけましょう。このタイミングや手首の返し、「布団ほし→上体起こし」で身に付けられます。

 

逆上がりは、様々な運動感覚や技術ポイントの習得が必要になります。だからこそ、できるようになったときにはその喜びが大きいともいえます。(参考文献 明治図書「楽しい体育の授業」)