かけっこ
出典元:HugKum(はぐくむ)小学館 他
速く走るポイントは「腕ふり」「もも上げ」「大また」
うでをしっかりふり、ももを引き上げ、大きな歩はばで、よそ見せずに走りきる。
それが自然にできるようになれば、タイムはどんどん縮まる。
ただし、体がかたいと上達しづらいので、準備運動も忘れずに行うことがポイント!
スタート前の準備運動も大事!ニャンコ体操で、背中をやわらかく!
四つんばいになって、あごを少し上げて背中をそらせよう。背中に水をためるような気持ちでね。
そのあと、おなかをのぞきこむようにしながら背中を丸くしよう。
準備運動
1 「よーい」でかまえる
「よーい」のかけ声で、前足に体重をかけて、体を前にかたむけよう。
前にたおれそうなくらいかたむけて、目線は数メートル先を見てね。
①スタンディングスタート
初めは「位置について」の合図で両足のつま先をスタートラインに合わせて気をつけの姿勢をした時に、スタートラインを踏まないように注意をしましょう!
次に「よーい」の合図でどちらか引きやすい方の足を後ろに引いてください。
前に足を出して線を越えて構えないように、必ず後ろに足を引き、最後に「どんっ」の合図で出遅れないようにスタートします!スタートする前に線を踏んだり、線を越えるとフライングとなります。
<利き足を調べる方法>
1.力を抜いて立つ
2.前に倒れるように重心を前に持っていく
3.倒れる前に片足を出して倒れないようにする
4.この時に出した足が利き足です 利き足は、走るときの後ろに持っていく足になります。
②「位置について」「よーい」の合図で構えた際に、同じ手と足が前に出ているとスタートは出遅れやすくなります。これは、「どんっ」の合図で手を反対に変えてからスタートをするので、ワンテンポ遅れてスタートしてしまうことになるからです。手と足を反対にすることで、少し前に体重がかかります。前足に体重をかけるために前足の膝を曲げ、後ろ足はカカトを上げて構えることができると、後ろに体重がかかって出遅れてしまうことを防ぐことができ、前足で地面を後ろに押し出すことができます。
練習方法
★スタートの仕方を色々なバリエーションで行ってみましょう。スタートの反応速度を鍛えられます。
例えば、後ろ向き・うつ伏せ・仰向け・体育座りなどなど。
★狭い範囲で鬼ごっこ
鬼ごっこは通常複数人で行うものですが、1対1でも構いません。
線で四角を書いたり、コーンを置いたりして範囲を決めましょう。
あえて範囲を限定する理由は、敏捷性を高めるためです。
★なわとび
かけっこは下半身の筋力が重要です。
下半身の筋力を利用して地面を力強く蹴ることで爆発的なスタートダッシュが生まれます。
2 「ドン!」でスタート
「ドン!」の合図で、後足のつま先で地面をけろう。
後ろの腕は大きく引き、前の腕は軽くにぎったこぶしを目の高さまでふり上げてね。
腕をふる 腕を大きくふると歩はばも広がるよ
腕は、ひじを90度くらいに曲げて、大きく前後にふろう。
腕だけでなく、体の中心から動かすように意識してね。
練習方法
★腕ふり力アップ練習
背中をのばして「1、2、1、2……」と声がけしながら、左右のひじを交互に後ろに引こう。
大人にひじをもってもらい、大きくふるイメージをつけるといいよ。
指先は軽くのばしておこう。肩の力がぬけて、体の中心から大きく動かす練習になるよ。
★うでをふる大切さを体感するために、色々な姿勢で走ってみましょう。
例えば、うでを体の横につけて気を付けの姿勢・むねの前で組む姿勢・バンザイの
姿勢・飛行機の姿勢・両方のうでをプロペラのように回す姿勢など。
★体のバランスをとりながら、走ってみましょう。
例えば、かた足ケンケン・後ろ向き・スキップ・後ろ向きスキップ・しゃがみ走りなど
後ろ向きで走る時は、転んで頭をぶつけないように、スピードはゆっくりね。
3 ももを引き上げる
地面をけった後ろの足を前に勢いよく引き上げ、ももを胸に近づけよう。このとき背中が丸くならないように、背筋をのばしておくのも大切だよ。
ももを引き上げる
おへそから引き上げるつもりで
背中をのばし、おへそのあたりから大きく足を動かすつもりで、ももをしっかり引き上げよう。
練習方法
★もも上げ力アップ練習
指をのばして手のひらをかべにあて、片方ずつももを上げよう。背中をのばしておなかに力を入いれ、おへそから動かす感じだよ。
4 大またで走る!
引き上げた足をなるべく大きく前にのばして地面を押し、つま先で地面をひっかくようにふみけろう。けった足は、そのまま強く後ろにふり上あげて。
大また
歩はばを大きく広げよう
地面をけった後足を前に出し、できるだけ遠くにつま先をつけよう。ゴールまで何歩で走れるか数えてみてね。
練習方法
★大また力アップ練習
片足ずつ後ろに曲げながらジャンプ。
背筋をのばし、かかとがおしりにつくくらいに頑張ろう。
手で足の位置をチェックしてね。